3月7~9日、今年も寺宝の「釈迦涅槃図」をお飾りし、伝統行事「涅槃会」をおこないました。
(新型コロナウイルスの状況を鑑み、例年とはやり方を変えました。)
最初に涅槃法要を勤修。
ご詠歌の皆さんも心を込めてお唱えしていただきました。
そのあと一般参拝、3日間に広げました。
友人同士やご家族でお参りくださったり、ホームページで「涅槃会」を見つけて訪ねてくださった方もおられました。
尊いご縁を結んでいただきました皆さま方に心より感謝申し上げます。
「釈迦涅槃図」(しゃかねはんず)は、仏教を開かれたお釈迦さまが入滅された(お亡くなりになった)時の様子を描いた絵図で、「涅槃経」という経典を基に描かれています。
入滅の様子だけでなく、お釈迦さまの教えや伝説、動物の物語などもたくさん含まれており、そのポイントを知っていればより興味深く拝観することができます。
今回は涅槃図をはじめてご覧になる方が多く、「涅槃」の意味やお釈迦さまの生涯、涅槃図の解説を簡単にさせていただきました。
そのようなお話をしているうちに、生後3ヶ月の赤ちゃんはお眠り。。。
実はこの赤ちゃん、1月の御開帳法要にもご両親、お祖父さまと一緒にお参りしてくれました。
そのときはまだ生後1ヶ月でしたが、いつもと違う雰囲気でも法要で鳴り物の音が響いても全然泣かずにそのうち眠ったりして、皆が感心したのでした。
この日も抱っこされながら、ご詠歌やお釈迦さまのお話をじっと聴いていて、いつのまにかスヤスヤ。
とっても気持ち良さそうでした。
赤ちゃんを連れてお参りに来てくださることに感謝いたします。
このたびお参りされた方のご感想より一部紹介させていただきます。
・仏教徒だけど涅槃会という行事を知らなかったし、涅槃図もはじめて拝観し、大変勉強になりました。
・今まで涅槃図を見たことはあったけどなにも知らなかった。説明を聞いてなるほど、よくわかった。
・古くて大きい涅槃図が綺麗に残っていて素晴らしい。
・法要に参加できなかったので次の日にお参りしたら、ご詠歌をお唱えさせていただけて良かったです。
・涅槃図は人間として大切なことを教えてくれるのですね。
・お釈迦さまの教えに心が励まされた。
・ありがたいお参りができて、明日からまた仕事をがんばれます。
・涅槃会の御朱印、大切にします。
皆さまどうもありがとうございました。
「諸行無常ーこの世のすべての事象は移りゆく。怠ることなく励みなさい。」
お釈迦さまの最後の教えをいつも忘れずに、精進したいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。