令和4年5月15日
先日の御開帳行事は、引き続き新型コロナ感染症拡大防止対策を取りつつ、皆さまのご理解ご協力のおかげさまで無事に終了いたしました。
地元はじめ他府県からもお越しになり、1歳から95歳まで幅広くたくさんの方に、西照寺の仏さまとご縁を結んでいただきました。
御影供(みえく)とは真言宗の宗祖である弘法大師空海さまに感謝をあらわす大切な法要。
ご詠歌付きで、厳粛にお勤めいたしました。
その後、石田泰弘先生による「西照寺の歴史と文化財解説」
とてもわかりやすく、皆さん真剣に耳を傾けておられました。
13時と14時の2回の予定でしたが、急遽3回目もお話ししていただきありがたかったです。
前後にはご自由に仏像や地獄絵図を間近で拝観いただきました。
しばし離れられずにたたずんだり、何度も回って拝まれたり。
近隣のボランティアガイドさんや独自の調査研究をされている方は熱心にメモ書きしながら。
西国巡礼の先達さんはお経をあげてくださり、天台宗叡山流の節で「西照寺のご詠歌」をお唱え捧げてくださいました。
感激の気持ちを伝えてくださる方が多く、こちらもうれしかったです。
御朱印もたくさん授与させていただきました。
お参りくださった皆さま方、ご縁に感謝いたします。
そしてお手伝いいただいた愛西市文化財担当課と愛西市観光協会さんにもお世話になりありがとうございました。
昔から「弘法さん」と呼ばれていたこの日。
御開帳して古い絵図なども所狭しとお飾りし、参拝者に突きたてのところてんを振る舞うお祭りの日でした。
また村に新しく嫁いできたお嫁さんはこの日、紋付黒留袖を着てお姑さんに連れられ「村寺」にお参りをする習わしでした。
時代の流れとともにこの風習はなくなりましたが。
正装にて、永くこの地域をお見守りくださっている仏さまにご挨拶をする大切な日だったのです。
いつの世も、仏さまたちは人々の心を救ってきたのでしょう。
また来年、お扉を開けさせていただきたいと思います。
長文お読みいただきありがとうございました。