令和4年3月13日14日 涅槃会(ねはんえ)
今年も寺宝の釈迦涅槃図(しゃかねはんず)をお祀りし、最初にご詠歌の皆さんと共に法要を勤めました。
仏教をひらかれたお釈迦さまへの感謝を込めて。
そして戦争がなくなること、世界中の人々の心の安寧を祈りました。
お参りくださった皆さま、ありがとうございました。
涅槃団子(ねはんだんご)について。
涅槃団子は、涅槃会にお釈迦さまにお供えし、参拝者にお配りするお供物です。
地域やお寺によって作り方が違うので、色や形がさまざま。
「やしょうま」「おみみ」「おはなくそ」などと呼ぶ地域もあります。
西照寺の涅槃団子は、先代から教わった作り方で寺族が手作りしています。
米粉で作る昔ながらの素朴なお団子にカラフルなうずまき模様入り。
単色やマーブルを作るときもあります。
カラフルな色を付けるのは、お釈迦さまが亡くなって荼毘にふされたとき、お舎利(お骨)が5色に光り輝いたという言い伝えに基づいています。
涅槃会前日に米粉を熱湯でこねて伸ばして棒状にして蒸すを繰り返し、一晩おいて当日の朝、まだ柔らかいうちに切り分けてお供えさせていただきます。
年に1回のことなので、何十年たってもうまく出来上がるかドキドキしますが、今年も優しい色合いに作れました。
涅槃団子のおさがりは、1年間の無病息災・厄除けのお守りになると言われています。
軽く焼くと表面はカリッと、中はモチモチ。
そのままでもほんのり甘く、砂糖醤油をからめるといくつでも食べられると好評です。
今年はInstagramでこの写真を見て来てくださった方もいらっしゃいました。
「涅槃団子って知らなかった、色がかわいい♡」
「子どもの頃にお寺でもらってたので懐かしい〜」
「今年も綺麗なお団子、ありがたいね」
そして後日には
「家族で美味しくよばれました」
「優しい味で小さい子にも安心♡」
などうれしいお声をいただきました。
これからも伝統の風習を大切に、数は少なくてもお団子作りを続けられたらと思います。
またどうぞ涅槃会にお参りください。
最後までお読みいただきありがとうございました。