境内入ってすぐ左側に龍神さまをお祀りしてあります。
西照寺の龍神さまは、平安時代後期の天台宗の高僧で法然上人の師でもあった皇円阿闍梨の化身龍神御分霊です。
皇円上人は、56億7千万年後に弥勒菩薩が現れるまでの間、衆生を救うため龍の姿に化して遠州桜ヶ池(静岡県御前崎市)に入定されたと伝わっています。
桜ヶ池では毎年秋の彼岸中日に、皇円大龍神に赤飯をお供えするおひつ納め法要が行われ、遠州七不思議の一つ、奇祭として有名です。
これにならい、当寺も毎年秋に赤飯をお供えしてご供養勤めております。
龍神さまの井戸もあり、水が大切だった時代より水の神様として地域の人々に信仰されていたことがうかがえます。
先日、この龍神さまの御社の石垣の組み直し補強工事をすることになりました。
側の県道を大型車が通るときのかなりの振動により、石垣が崩れそうになってきたのです。
工事前にお性抜きをして、御社は本堂に安置しておりました。
そして工事が始まり石垣の石をはずしていくと、中に何かあるのを発見!
なんと壺か瓶(カメ)のようなものが埋め込まれていました。
ちょうど御社の真下にあたります。
これが何を意味するものであるか、他所に同じ例がないかを桜ヶ池の池宮神社さまにお尋ねしましたが、現在まで御分霊を祀っている寺社はほとんどなくわからないとのことでした。
先祖の心を大切に、瓶は取り出さずそのままにして、石を戻して組み固めていただきました。
御社の下に埋め込まれていたは瓶は、龍神さまの寝床でしょうか?
井戸(池)につながるトンネルの出入口という見方も有力です。
カメ=亀という意見もいただきました。
もし同じような例をご存知の方がおられましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。
この世の人々を救い、力を与えてくださる龍神さまです。
ご来寺の折にはぜひご挨拶くださいませ。
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