令和3年1月17日(日)18日(月)
昨年より延期となっていた御開帳行事、おかげさまで無事に終了しました。
愛西市有形文化財に指定後はじめての公開ということで、仏像や歴史に熱心な方々にご来寺いただき、仏さまと尊いご縁を結ばれました。
両日、はじめに御開帳法要。
コロナ禍のため僧侶は住職1人で、新型コロナウイルス感染症の早期終息と皆さまのご健康を祈り、御詠歌付き法要を厳粛に勤めました。
御詠歌講は人数が多いので今回は2日に分かれました。
2日目はテレビの取材撮影が来られて皆さんちょっと緊張気味。
至心に「鳳凰山西照寺の御詠歌」を奉詠いたしました。
各回ご予約の方がお揃いになったところで住職よりご挨拶。
西照寺の縁起・変遷を簡単にお話させていただきました。
続いて市文化財担当の学芸員さんより地域の歴史を含めて文化財仏像3体についての説明がありました。
その後皆さまに、実際に仏像を目前で拝観していただきました。
珍しいお姿、不思議な由縁のお地蔵さま。
美しい細工と優しいお顔の観音さま。
地域最古で、大変稀なお姿のお薬師さま。
弘法大師さまと弁財天さまも御開帳しました。
メモを取りながら住職や学芸員さんに質問する方が多く、解説を聞いては何度も巡拝されました。
今回、感染症拡大防止のため時間を区切って予約制にしたことにより、心ゆくまでお過ごしいただくことができました。
何十年も全国の仏像を観て来られたという方が、
「このお寺に祀られているから良いのです」
とおっしゃいました。
うれしいお言葉に涙が出そうになりました。
数々の天災や戦火の中でも、貧しい時代でも、村人や住職が代々必死にお守り続けてきた仏さまたちです。
何百年、千年も昔の人々もこのみ仏を拝み、苦しみや悲しみから救ってもらってきたのだと思います。
時代を経て、疫病と自然災害で大混乱の昨年、文化財に指定されました。
すべてが仏さまのおはからいと感じます。
これからも地域を見守り、救いを求めるすべての人を慈悲深く包んでくださることでしょう。
また折を見て御開帳できればと考えております。